小児がん拠点病院
本院は、令和4年12月22日に厚生労働省にて開催された「第9回小児がん拠点病院の指定に関する検討会」の検討を踏まえ、再度「小児がん拠点病院」に指定されました。(指定期間は令和5年4月1日から令和9年3月31日までの4年間)
小児がん拠点病院とは
「小児がん拠点病院」とは、平成24年6月に閣議決定された「がん対策推進基本計画」に基づくもので、拠点病院に小児がん患者を集約することで質の高い医療を提供し、小児がん患者とその家族が安心して適切な医療や支援を受けられることを目指すものです。また、患者が発育時期を可能な限り慣れ親しんだ地域に留まり、他の子どもたちと同じ生活・教育環境の中で医療や支援を受けられるよう、小児がん診療を行う地域の病院と連携します。
本院の特色
本院は、「大学病院」 と 「こども病院」 の利点を兼ね備えた小児がん診療拠点です。
「大学病院」としての機能
学生時からの継続的な人材育成、各臓器別専門外科医、思春期がんへの対応、長期フォローアップ、緩和ケアの充実、チーム医療体制、基礎・臨床研究体制、国内外との連携実績 等
「こども病院」としての機能
腫瘍・血液専門小児科医、小児外科医、小児心臓血管外科医のほか、小児に精通した脳外科医、整形外科医、放射線診断・治療医、耳鼻咽喉科医、麻酔科医、歯科・口腔外科医などの充実した小児医療チーム体制、小児特有の緩和ケア、母児入院環境の整備、家族・きょうだい支援 等
→「大学病院」「こども病院」の両者の利点を活かした小児がん診療を展開しています。
- 高い専門性を持った小児がん治療
- 広域な地域連携と長期的な患者サポート
- 豊富な人材の育成と確保
- 機能的な診療設備
移行期医療支援センター
概要はこちら
本院の小児がん治療
豊富な人材、専門家によるチーム医療
小児がん治療専門の医療スタッフのほか、小児がん緩和医療チーム、造血幹細胞移植医療チームで診療しています。
また、キャンサーボード(小児がん患者の治療方針決定のための、多診療科カンファレンス)を関係各科医師、コメディカルが参加し、ほぼすべての小児がん患者で開催しています。
また、キャンサーボード(小児がん患者の治療方針決定のための、多診療科カンファレンス)を関係各科医師、コメディカルが参加し、ほぼすべての小児がん患者で開催しています。
近畿・北陸医療圏からも再発・難治例を受け入れ
京都府内のみならず、滋賀・福井・石川・長野・岐阜・大阪・兵庫・和歌山・広島・沖縄の病院から患者さんを受け入れています。
地域連携で長期フォローアップができる体制
「小児がん経験者のための相談窓口」は全国から相談可能です。
長期フォローアップ外来の設置
現在、小児がん患者の長期生存が見込まれるようになり、成人に至ってからの様々な長期の合併症に対応する重要性が指摘されています。以前より当院では、長期フォローアップ外来に取り組んで来ましたが、患者さんの病態、ご相談にあらゆる方面から適切に対応出来るように、各診療科医師、看護師、相談員の連携をより密にして、患者さんの利便性に沿った外来設置を目指します。
診療日時 | 水曜日・木曜日午後(予約制) |
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担当者 |
小児腫瘍・血液:家原知子 教授、今村俊彦 准教授、土屋邦彦 講師、大曽根眞也 講師、宮地 充 学内講師
小児内分泌:中島久和 特任講師、杉本 哲 助教、河辺泰宏 助教
小児循環器:梶山 葉 助教
小児外科:小野 滋 教授、文野誠久 講師
整形外科:高橋謙治 教授、白井寿治 准教授
産婦人科:森 泰輔 教授
歯科:金村成智 病院教授、足立圭司 助教
眼科:外園千恵 教授
耳鼻咽喉科:辻川 敬裕 学内講師
放射線科:山田 恵 教授
看護師:白波瀬由美 看護師長、片岡 看護師長、丹生 看護師長、
がん相談支援センター:中井友理子 小児がん相談員
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特色等 |
小児医療センター外来に窓口としての「長期フォローアップ外来」を設置し、家原知子 教授、今村俊彦 准教授、大曽根眞也 講師が一次診療を行います。必要に応じ上記の担当医を受診して頂きます。看護の専門家、相談員がサポートします。
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