病院のご案内
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病院長のあいさつ

 京都府立医科大学附属病院長 
  佐和 貞治(さわ ていじ)
 
 
 「安全,安心な医療を府民の皆様へ」
 
京都府立医科大学附属病院は、1872年に青蓮院内に設立された京都療病院を前身とし、2023年に151年目を迎えました。
京都療病院は、1871年、京都府顧問で蘭方医であった明石博高や、会津藩の砲術家の家系に生まれ同じく京都府顧問であった山本覚馬(妹は新島襄の妻である新島八重)らの、「西洋式の病院・医学校建設を京都に」という志のもと、京都の一般市民、財界、花街からの資金援助を得て、京都府の運営にて設立に至った府民による病院であり、当時最先端とされていた西洋医学を取り入れるため、世界初の携帯型全身麻酔器を開発したヨンケルを初代外国人教師として招へいしました。
現在の当院の基本理念「世界トップレベルの医療を地域へ」は、この京都療病院の設立当時の精神を今に引き継ぎ、150年の年月を経てもなお、その精神は脈々と続いています。
 
さて、2020年春に発生した新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックは、3年以上に渡りその脅威が継続してきました。
当院においても、京都府の第一種感染症指定病院として、京都府新型コロナウイルス感染症入院医療コントロールセンターや地域医療機関と協力し、人工呼吸器や体外循環回路の人工肺(ECMO)などの治療が必要な重症の患者さんを中心に集中治療体制を整備して対応してきました。
一方で、特定機能病院でもある当院では、新型コロナウイルス感染症への対応だけでなく、その間も必要な通常医療、特に急を要する治療が求められる様々な疾患に対する治療においても縮小せずに対応できるよう尽力してきました。
当院は厚生労働省指定の「がん診療連携拠点病院」、「小児がん拠点病院」であり、「永守記念最先端がん治療研究センター」ではがんに対する陽子線治療を中心にがん治療の先進医療を行っています。
また2021年8月には「京都府総合周産期母子医療センター」も開設に至り、これまで以上に充実した周産期医療の府民への提供体制を整備しています。
循環器疾患、呼吸器疾患、神経疾患等様々な疾患に対しても、分子標的治療やゲノム診断、内視鏡手術や血管カテーテル手術、ロボット支援下手術などを取り入れており、正確な診断に基づいた身体への負荷が少ない治療を府民の皆様に還元していくことに努めています。
 
これからも、われわれ附属病院職員一同が連携を取りながら、すべての患者さんのニーズに応えるべく、
150年来の当院の理念「世界トップレベルの医療を地域へ」を掲げて努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
京都府立医科大学附属病院
病院長 佐和 貞治

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