陽子線治療(永守記念最先端がん治療研究センター)
陽子線治療(永守記念最先端がん治療研究センター)

外来受付中
2019年4月保険診療・先進医療開始

高精度X線治療について

-最新型高精度放射線治療装置ラディザクト導入 2019年5月治療開始- 

ラディザクト:トモセラピーシステム特徴

高精度 X 線治療装置「ラディザクト」は、高い柔軟性と精度を合わせ持っており、患者さんごとに適した放射線治療を提供することが可能です。CT撮影装置をベースとした本装置では、寝台を移動させながら360度方向からの様々なビーム強度での照射が可能であり、高精度治療が提供可能です。

 

  • 三次元画像による画像誘導放射線治療

 治療を行う体位で三次元画像(MVCT)を取得することが可能です。治療直前にMVCT を撮影し、治療計画(どの位置にどれくらいのX線を照射するかを決定する行為)に使用したCTと位置照合を行います。位置補正後に照射を開始します。

 

  • TomoHelical
治療寝台を移動させながら、連続的に回転するガントリー(照射口)から照射される 360° 方向からの放射線ビームを用いてヘリカル照射を行います。このヘリカル照射により、複雑な病気の形状に合わせた高精細な強度変調放射線治療(IMRT※1) を提供します。
 
  • TomoDirect
治療寝台を移動させながら、特定のビーム角度から照射される様々な強度の放射線ビームを用いて IMRT を提供します。
 
(※1)強度変調放射線治療 (IMRT)
腫瘍と正常組織が近接している場合などの複雑な症例に対しては、腫瘍組織には高い放射線量を投与し、隣接する正常組織への放射線量を極力低く抑えるようコンピュータによる最適化を行います。腫瘍に対して多方向かつ様々な照射形状にて照射することにより、最終的にはがんの形状に一致した集中性の高い照射が可能となります。
 
        
 

臨床治療の特徴

  • 頭頚部領域の放射線治療

重要な機能をもった多数の正常臓器が存在する頭頚部領域の放射線治療においては、正常臓器への放射線線量を低減した低侵襲な治療が求められます。正常組織の線量を低減させ、病変形状に合わせた高精細な治療が可能である本装置は複雑な形状をした頭頚部領域の疾患に対して有効に活用できます。

 

  

  • 腹部・骨盤部領域の放射線治療

腎臓や消化管(小腸、大腸、直腸など)や膀胱など重要な正常臓器が存在する骨盤部領域の放射線治療においても本治療装置による高精度治療は力を発揮します。

 

 

受診希望の方へ(受診までの流れ)

  • はじめに

X線治療は低侵襲な治療として多くの疾患で用いられています。当院の高精度X線治療装置による放射線治療では、患者さんの状況に応じた最適な個別化治療を提供します。
安全に治療を提供するために以下の患者さんを対象としております。
・3 週間程度の準備期間を待機できる病態である。
・安静な状態で 30 分程度の姿勢保持が可能である。
・患者さん自らの意思で当院のX線治療を希望されている。

  • 受診までの流れ
当院での治療を希望される場合は、主治医の先生とよくご相談の上、疾患に応じた診療科と放射線科の外来を受診して下さい。
(原則、疾患に応じた診療科との併診のもと加療を提供します。)
受診の際には、主治医の先生が作成された診療情報提供書(紹介状、血液検査所見、病理所見、画像所見など)を持参してお越し下さい。

 

ラディザクトについて

  • ラディザクト説明動画(英語版)

ラディザクトについて、説明した動画です。 

 

  • トモセラピー説明動画(日本語版)

ラディザクトと同性能の製品であるトモセラピーについて、説明した動画です。 

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