呼吸器内科
呼吸器内科の紹介
当科は呼吸器疾患全般を診療の対象にしています。具体的には肺炎等の呼吸器感染症、気管支喘息、COPD(肺気腫)等の気道疾患、アレルギーや免疫学的機序による間質性肺炎、肺循環障害、睡眠時無呼吸、肺癌をはじめとする悪性腫瘍、縦隔疾患、胸膜炎などきわめて多岐にわたります。呼吸器疾患は高齢者に多い病気であり、今後社会の高齢化に伴ってますます増えると思われます。実際に本邦における死因第1位の悪性腫瘍の中でも肺がんが最多であり、肺炎は脳血管疾患を抜いて第3位となっておりいずれも大きな脅威となっています。COPDは潜在的な患者数が全国で500万人を超えると言われていますが、認知度はまだまだ低く治療がなされていない患者さんも相当数いると思われます。一方、呼吸器内科学の進歩は目覚ましく、新しい薬剤や機器の開発がすすんでいます。当科では最新の治療を患者さんにお届けできるよう心がけています。
診療内容
当科が独自で行う主な検査は気管支内視鏡検査、胸腔鏡検査、睡眠時無呼吸検査等です。平成30年度は気管支内視鏡検査260件、胸腔鏡検査9件、睡眠時無呼吸検査32件を実施しました。入院患者の約半数は呼吸器悪性腫瘍です。気管支内視鏡検査は鎮静下に実施し、検査に伴う患者さんの苦痛軽減をはかっています。また、ナビゲーションシステムや超音波プローブ、超音波気管支鏡下針生検、クライオバイオプシーを用いて正確な診断につとめています。原因不明の胸水に対しては胸腔鏡検査を実施して原因を明らかにするとともに、胸腔ドレナージやタルクによる胸膜癒着を行っています。その他、上記のさまざまな呼吸器疾患に対して抗菌剤、気管支拡張剤、ステロイド剤、免疫抑制剤、抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤などを用いて内科治療を行っています。呼吸不全を呈する患者さんには重症度に応じて人工呼吸管理からNPPV、ネーザルハイフローまでさまざまな形で酸素療法を行い呼吸不全からの回復をはかります。また、必要な場合は自宅でも酸素吸入ができるように在宅酸素療法を導入しています。
特色・主な取組
呼吸器疾患の治療においては各種疾患ガイドラインに準じた標準療法を実施しています。また、肺癌をはじめとする難治性疾患に対しては臨床試験や治験を積極的に導入し、新規薬剤や新規治療法の機会をできるだけ患者さんに提供したいと考えています。セカンドオピニオン外来や当科で独自に実施している「肺がんについて考える会」を通してさまざまな情報を提供し、患者さんには納得して治療を受けていただけるようつとめています。
スタッフ紹介
職 名 | 氏 名 | 専門分野、学会認定等 |
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部 長 | 髙山 浩一 | 日本内科学会認定医、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医・指導医、がん治療認定医 |
副部長 | 山田 忠明 |
日本内科学会認定総合内科専門医、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医・指導医、
日本呼吸器内視鏡学会認定気管支鏡専門医・指導医、がん薬物療法専門医・指導医、がん治療認定医
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科 長 | 徳田 深作 | 日本内科学会認定総合内科専門医、日本呼吸器学会認定専門医 |
医 員 | 金子 美子 |
日本内科学会認定総合内科専門医、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医・指導医、
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医、がん治療認定医
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医 員 | 岩破 將博 |
日本内科学会認定総合内科専門医、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医・指導医、がん治療認定医、
社会医学系専門医
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医 員 | 山本 千恵 |
日本内科学会認定総合内科専門医、日本呼吸器学会認定専門医・指導医、日本呼吸器内視鏡学会認定気管支鏡専門医、
ICD(インフェクションコントロールドクター)、日本結核・非結核性抗酸菌症学会認定医
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医 員 | 森本 健司 |
日本内科学会認定総合内科専門医、日本呼吸器学会認定専門医、日本呼吸器内視鏡学会認定気管支鏡専門医、
がん治療認定医
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医 員 | 西岡 直哉 | 日本内科学会認定医、日本呼吸器学会認定専門医 |
医 員 | 森田 理美 | 日本内科学会認定医、日本呼吸器学会認定専門医 |
医 員 | 濱島 良介 | 日本内科学会認定医、日本呼吸器学会認定専門医 |
医 員 | 片山 勇輝 | 日本内科学会認定医、日本呼吸器学会認定専門医 |
研究へのご協力のお願い(オプトアウト)
当科では下記の通り、京都府立医科大学医学倫理審査委員会の承認を受けた研究を行っております。
これらの研究への協力を希望されない場合、もしくは内容にご不明な点がある場合は、各研究の担当者へお知らせ下さい。