診療部・中央部門等のご紹介
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消化器内科

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消化器内科の紹介

当科は、大正8年(1919年)に開設された胃腸科学講座に始まり、近畿圏内の関連施設と連携し長年にわたり消化器疾患の診療・研究・教育に携わって参りました。研究面では、消化器先進医療開発講座や癌免疫細胞制御学講座の2つの寄付講座とともに、公的研究費の交付を受け、消化器疾患の基礎研究、臨床研究にも熱心に取り組んでいます。厚生労働省研究班に班員として継続して参画しており、診療・研究の最先端で活躍しています。また将来を担う若き消化器内科医を育成することも当科の重要な役割であり、地域基幹病院である関連病院とともに指導にあたっております。

診療内容

消化器内科では、消化管(食道、胃、小腸、大腸など)、肝臓、胆嚢、膵臓などの疾患を担当しています。月曜から金曜まで毎日4~5つの診察室で肝臓、消化管、膵臓、癌免疫などの専門外来で、患者さんのニーズに応じた最新・最善の医療を提供しています。
肝臓の分野ではC型肝炎に対する抗ウイルス療法の進歩が著しく、当科でもインターフェロンを併用しない新規の抗ウイルス薬による治療(飲み薬のみ)に取り組み、良好な成績を上げています。肝細胞癌に対しては進行度や肝機能、全身状態に応じた最適な治療法を決定しています。内科的治療が最善の選択肢である場合は当科で肝動脈塞栓術、ラジオ波焼灼術、分子標的薬などを駆使して治療にあたっています。また飲酒とは関係のない脂肪肝が近年増加し、日本人の健康上、大きな問題点の一つとなっており、脂肪肝の専門外来にて最新の知見を活かした診療を行っています。
近年の内視鏡診断・治療技術の進歩には目を見張るものがあります。画像強調内視鏡観察や拡大観察により病変の微細構造を観察し、食道や胃、大腸などのがんの拡がりをより正確に診断することが可能となり、適切な治療方針の決定に役立てています。またカプセル内視鏡やダブルバルーン小腸内視鏡を取り入れ、従来検査手段の乏しかった小腸疾患の診療にも力を入れています。最新の大腸カプセル内視鏡も導入し、患者さんに優しい内視鏡検査も目指しています。内視鏡治療では、食道や胃、大腸などの早期がんに対し、患者さんの体に負担の少ない内視鏡的粘膜下層切開剥離術などを積極的に行い、良好な成績を得ています。クローン病や潰瘍性大腸炎の治療では、腸の炎症の状態を内視鏡検査などで見極め、分子標的薬や、免疫抑制剤、免疫調節剤、白血球除去療法などを病状に応じて選択しています。腸の炎症を改善し、患者さんの生活の質の向上を目指しています。
膵疾患は近年増加傾向にあります。重症急性膵炎に対しては動注療法を含めた集学的治療を行い、合併した壊死組織を内視鏡で除去する治療も取り入れています。慢性膵炎における膵管狭窄や膵石などに対してはステント治療や体外衝撃波膵石破砕術が治療効果を上げています。
高齢化社会の現在、がんは死因の約1/3を占めていますが、大腸癌や胃癌、肝臓癌、膵癌はがん死の上位を占めています。これらの進行癌に対しては、抗がん剤だけではなく、症例に応じて温熱療法や免疫療法を併用し、集学的治療に取り組んでいます。

スタッフ紹介

職 名 氏 名 専門分野、学会認定等
部 長 伊藤 義人 肝臓
科 長 小西 英幸 胃腸・胆膵・内視鏡
医 員 南 祐仁 肝臓
医 員 石川 剛 癌の集学的治療
医 員 髙木 智久 炎症性腸疾患・小腸疾患
医 員 内山 和彦 炎症性腸疾患・胃腸・内視鏡
医 員 十亀 義生 膵臓・胆道
医 員 森口 理久 肝臓
医 員 山口 寛二 肝臓
医 員 吉田 直久 大腸腫瘍内視鏡・抗がん剤治療
医 員 土肥 統 内視鏡治療(食道癌・胃癌・十二指腸癌)
医 員 春里 暁人 胃腸・内視鏡
医 員 井上 健 胃腸・内視鏡
医 員 土井 俊文 胃腸・胆膵・内視鏡・癌の集学的治療
医 員 廣瀬 亮平 胃腸・内視鏡
医 員 瀬古 裕也 肝臓・脂肪肝
医 員 三宅 隼人 膵臓・胆道
医 員 岩井 直人 胃腸・内視鏡
医 員 片岡 星太 肝臓、胆道、化学療法

研究へのご協力のお願い(オプトアウト)

当科では下記の通り、京都府立医科大学医学倫理審査委員会の承認を受けた研究を行っております。
これらの研究への協力を希望されない場合、もしくは内容にご不明な点がある場合は、各研究の担当者へお知らせ下さい。
 
  研究課題名
No. 001 中学生、高校生に対するヘリコバクターピロリ菌除菌症例についての全国前向き調査
No. 003 胆膵疾患に対する内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)とその関連手技に関する研究
No. 005 肝・胆・膵・消化管領域におけるsubtraction CTの有用性についての検討
No. 006 急性膵炎の前向き多施設観察研究
No. 008 潰瘍性大腸炎患者におけるHelicobacter pylori 除菌治療が臨床経過に及ぼす影響に関する検討
No. 011 組織学的に診断されたアルコール性でない脂肪肝炎(non-ASH steatohepatitis)のregistry 研究
No. 013 肝細胞癌に対する全身化学療法の治療成績についての検討
No. 014 ハイド症候群の病態の検討
No. 015 C 型肝炎ウイルス排除治療による肝硬変患者のアウトカムに関する多施設共同観察研究
No. 016 大腸腺腫発生における食事や血中コレステロールとアスピリンの関連性についての研究
No. 017 肝細胞癌の予後、治療成績に関与する検討に関する研究
No. 018 レセプトデータを用いた進行大腸がん特定のためのバリデーション研究
No. 019 人工知能によるNAFLD・NASH 発症要因の特定および発症予知プログラムの開発
No. 020 潰瘍性大腸炎患者における白血球数を指標とした免疫調節薬投与と治療効果の検討
No. 021 固形腫瘍における遺伝子異常の網羅的解析
No. 022 特発性消化性潰瘍の実態調査
No. 024 切除不能肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)とソラフェニブの併用療法第II 相臨床試験の予後追跡調査
No. 025 日本人炎症性腸疾患患者におけるCOVID-19 感染者の多施設共同レジストリ研究
No. 026 十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療の成績に関する多施設後向き研究
No. 029 消化管上皮性腫瘍に対する内視鏡診断・治療の有効性と安全性に関する多施設共同前向き・後向き検討調査
No. 030 薬物療法の発展がもたらす進行肝細胞癌の治療経過と予後の変遷に関する多施設共同後向き臨床試験
No. 031 外来・入院における診療効率と医学教育の技術向上に関する研究
No. 032 LASEREOとELUXEOによる下部消化管腫瘍性病変のLCI観察能非劣性比較多施設共同研究(LECOL study)
No. 033 超音波内視鏡下穿刺吸引生検法による膵癌診断に対する人工知能による病理診断支援技術の開発
No. 034 膵多血性腫瘍におけるソマトスタチンレセプター発現の免疫組織学的検討
No. 035 膵癌の糖尿病合併に関する多施設共同後ろ向き疫学研究
No. 036 炎症性腸疾患患者の臨床経過に関する後ろ向き調査
No. 037 大腸腫瘍治療患者における胃癌の発生状況についての単施設観察研究
No. 038 Linked color imagingとBlue light imagingによる大腸ポリープの視認性・診断能の評価 -Global study- (LECOL-G study)
No. 039 入院を要する活動性腫瘍性大腸炎に対する治療エビデンスの構築
No. 040 膵神経内分泌腫瘍に対する外科的切除症例の検証〜多施設後ろ向き研究〜
No. 041 腸内細菌叢研究データベースの統合的解析による腸内環境評価システムの開発
No. 042 消化器内視鏡に関連した偶発症の全国調査
No. 043 各種膵炎・胆管炎における画像、血液検査、病理学的特徴と予後の検討
No. 044 胆・膵腫瘍における画像、血液検査、病理学的特徴と予後の検討
No. 045 消化管粘膜血管異形成の病態に関する後ろ向き検討
No. 046 C 型慢性肝炎に対する薬物療法の長期的経過についての検討
No. 047 高齢発症潰瘍性大腸炎の臨床的背景の解析
No. 048 非侵襲的肝線維化スコアの肝線維化診断能に関する多施設共同研究
No. 049 慢性肝疾患における肝血流と肝線維化、門脈圧亢進症についての検討
No. 050 切除不能進行消化器癌に対する化学療法施行における有効性、副作用などの後方視的観察研究
No. 051 NUDT15 遺伝子検査結果実用化後のチオプリン製剤の副作用に関する後ろ向き観察研究(post MENDEL Study)
No. 052 免疫抑制療法中の患者に対するワクチン接種後の抗コロナウイルス抗体産生率に関する検討
No. 054 日本人の非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病態解明に関する検討
No. 055 潰瘍性大腸炎に対するブデソニド注腸フォーム製剤の使用方法の検討
No. 056 炎症性腸疾患患者の臨床経過に関する後ろ向き調査
No. 057 消化管疾患に対するOver-The-Scope Clipの有効性と安全性に関する多施設共同後向き研究調査
No. 058 潰瘍性大腸炎関連腫瘍性病変に対する内視鏡的切除術の有効性に関する登録研究
No. 059 小児症例に対する内視鏡診断・治療の有効性と安全性に関する前向き・後向き検討調査
No. 060 カメラの研究のはなし
No. 062 当院の小腸内視鏡使用症例の現状に関する後ろ向き調査
No. 063 ヒト腸内細菌叢の網羅的解析による生活習慣及び疾患リスクとの関連性解析に関する観察研究
No. 064 S-1 術後補助療法中または終了後6 ヵ月以内の再発膵癌に対するFOLFIRINOX 療法またはgemcitabine + nabpaclitaxel療法の多施設共同後ろ向き観察研究
No. 065 C-CAT データを用いた、相同組み換え修復関連遺伝子変異陽性またはMSI-high を有する膵癌に対する薬物療法の治療効果についての検討
No. 066 悪性遠位部胆管狭窄に対する金属ステント留置に伴う合併症に関する研究
No. 067 切除不能な肝細胞癌Intermediate ステージにおけるアテゾリズマブ+ベバシズマブ療法のTACE療法に対する代替可能性を検討する探索的研究- TACE治療成績の収集に関するお願い -
No. 068 外来・入院における診療効率と医学教育の技術向上に関する研究
No. 069 肝細胞癌に対する薬物療法についての検討
No. 070 転移性膵癌に対する2次治療におけるナノリポソーマルイリノテカン/5-FU/ロイコボリン併用療法とS-1 単剤療法の比較:傾向スコアマッチングを用いた多施設共同後ろ向きコホート研究
No. 071 肝生検を施行された脂肪肝患者における肝病態及び肝外合併症の疫学に関する多施設共同研究
No. 072 局所進行膵臓がんに対する初回化学療法とハイパーサーミアの併用治療の多施設前向き登録 (JSTM-PAN01LA)
No. 073 京都北部地域における高齢者C型肝炎患者の治療後の予後の検討
No. 074 京都北部地域の慢性肝疾患患者の予後に関する検討
No. 075 B 型慢性肝炎に対する薬物療法の長期的経過についての検討
No. 076 NAFLD,消化器癌におけるApg-2と臨床データとの相関及び疾病スクリーニング法の樹立
No. 077 胆膵癌に関する多施設共同前向き観察レジストリ研究
No. 078 ERCP後穿孔に対するトラブルシューティングに関する多施設共同後ろ向き観察研究
No. 079 下痢型過敏性腸症候群に対する半夏瀉心湯による腸内細菌叢の変化についての多施設共同研究: MI-HAN studyのご協力のお願い
No. 080 本邦における直接経口抗凝固薬の種類による大腸粘膜下層剥離術後出血の解析 ABCD-J studyへのご協力のお願い
No. 081 潰瘍性大腸炎の診断における特異的バイオマーカー抗インテグリン αvβ6 抗体の有用性に関する多機関共同研究
No. 082 ERCP関連偶発症に関する多施設共同前向き観察研究
No. 083 放射線療法/化学放射線療法後に高度狭窄が残存する根治切除不可能な進行食道癌に対する自己拡張型金属ステント留置の安全性に関する多機関共同観察研究 
No. 084 進行・再発膵がんに対し初回化学療法として(modified) FOLFIRINOX (mFFX)療法と GEM+nab-paclitaxel (nab-PTX) 療法を施行中に発症した薬剤性肺障害に関する多施設共同後ろ向き観察研究
No. 085 非アルコール性脂肪性肝疾患患者における予後,肝線維化リスクに関する多施設共同後ろ向き観察研究
No. 086 日本人の非アルコール性脂肪性肝疾患の病態解明に関する多施設共同研究
No. 087 病理学的に診断された非アルコール性脂肪性肝疾患を背景とした肝細胞癌治療効果に関する検討 
No. 088 自己免疫性肝炎及び原発性胆汁性胆管炎患者の臨床的特徴についての検討
No. 089 肝硬度測定を施行された脂肪肝患者の予後に関するレジストリ研究 (AVENGERS)
No. 090 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)におけるcytokeratin-18flagment(CK18f)のバイオマーカーとしての有用性の検討
No. 091 AI を用いた非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の肝線維化進展度診断法の開発
No. 092 血中 free AIM を用いた膵臓がん早期診断法の開発
No. 093 高ずり応力を伴う循環器疾患に随伴する消化管血管異形成の形成・消退の実態解明
No. 094 胃底腺型胃癌におけるリンパ節転移の危険因子に関する多機関共同後ろ向き研究
No. 095 ニボルマブ単剤療法を受けた胃がん患者における炎症性予後マーカーと予後に関する後方視的検討

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