精神科・心療内科
精神科・心療内科の紹介
当科では、統合失調症、躁うつ病、うつ病、不安症、慢性の痛みなどの身体症状症、認知症などの精神科疾患を対象に診療をしています。より正確な診断を得るためにCT、MRI、脳血流シンチグラム(SPECT)、脳波、心理検査などの各種検査を行うと共に最新の知見に基づいた薬物療法、各種精神療法などを組み合わせた包括的治療及び再発予防と地域と連携したリハビリテーションに力を入れています。
■慢性疼痛などの身体症状症患者さんを対象に「The Somatic Symptom Disorder – B Criteria Scale (SSD-12)日本語版の信頼性および妥当性の研究」を行っています
■強迫症の病態生理の解明と新たな治療法開発のために臨床試験を行っており、健常対照者様を広く募集しています
診療内容
■統合失調症
薬物療法を中心に治療を行っております。難治性の患者さんに対してはクロザピンやmECT(修正型電気痙攣療法)による治療を行うことも可能です。
薬物療法を中心に治療を行っております。難治性の患者さんに対してはクロザピンやmECT(修正型電気痙攣療法)による治療を行うことも可能です。
■気分障害(うつ病、躁うつ病)
薬物療法、精神療法を中心に治療を行っております。患者さんの状態に合わせて認知行動療法やmECTを行うこともあります。
薬物療法、精神療法を中心に治療を行っております。患者さんの状態に合わせて認知行動療法やmECTを行うこともあります。
■強迫症(強迫性障害・OCD)
強迫症(強迫性障害・OCD)および関連症群(抜毛症など)の患者さんの状態に合わせて認知行動療法とSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を中心とした薬物療法を組み合わせて治療を行っております。
強迫症(強迫性障害・OCD)および関連症群(抜毛症など)の患者さんの状態に合わせて認知行動療法とSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を中心とした薬物療法を組み合わせて治療を行っております。
■身体症状症(身体表現性障害)、不安症(不安障害)
慢性の痛み、しびれ、動悸などの自律神経症状がみられる身体症状症(身体表現性障害)、不安症(パニック症・社交不安症・PTSDなど)では、不眠、抑うつも重なることがあり、総合的に診療します。希望がありましたら、認知・行動療法を導入します。認知・行動療法では、からだに対する不安の軽減、活動量の増加を目指して、からだの状態に合わせて、無理のない範囲で、医療者と一緒にプログラムを行っていきます。患者さんと話し合いの上で、薬物療法を併用することがあります。適宜、他の診療科との協同的な治療、連携も行っています。
慢性の痛み、しびれ、動悸などの自律神経症状がみられる身体症状症(身体表現性障害)、不安症(パニック症・社交不安症・PTSDなど)では、不眠、抑うつも重なることがあり、総合的に診療します。希望がありましたら、認知・行動療法を導入します。認知・行動療法では、からだに対する不安の軽減、活動量の増加を目指して、からだの状態に合わせて、無理のない範囲で、医療者と一緒にプログラムを行っていきます。患者さんと話し合いの上で、薬物療法を併用することがあります。適宜、他の診療科との協同的な治療、連携も行っています。
■児童・青年期
主に神経症性障害、ストレス関連障害、身体表現性障害や、摂食障害および発達障害を背景として、不適応を呈する児童青年期の患者さんに対して、必要に応じて臨床心理士と連携しながら各種心理検査を行い、診断・見立てを行った上で、個人精神療法に家族面談、薬物療法などを組み合わせて、教育機関や福祉サービスとも連携を行いながら治療しています。
主に神経症性障害、ストレス関連障害、身体表現性障害や、摂食障害および発達障害を背景として、不適応を呈する児童青年期の患者さんに対して、必要に応じて臨床心理士と連携しながら各種心理検査を行い、診断・見立てを行った上で、個人精神療法に家族面談、薬物療法などを組み合わせて、教育機関や福祉サービスとも連携を行いながら治療しています。
■老年期
認知機能障害を有する方が中心ですが、うつ病や幻覚妄想状態の方など、老年期の精神障害のほぼ全般に関する診断・治療を行っています。MRIやSPECT、神経心理学的評価、行動評価に基づく臨床診断の後、認知機能障害、精神症状・不適応行動に対する薬物療法と、精神療法、介護者支援を行っています。また、当院は平成23年10月に認知症疾患医療センターの指定を受け、ソーシャルワーカー、看護師、看護学科の教員とも連携して、多職種チームでの診療を行っています。
認知機能障害を有する方が中心ですが、うつ病や幻覚妄想状態の方など、老年期の精神障害のほぼ全般に関する診断・治療を行っています。MRIやSPECT、神経心理学的評価、行動評価に基づく臨床診断の後、認知機能障害、精神症状・不適応行動に対する薬物療法と、精神療法、介護者支援を行っています。また、当院は平成23年10月に認知症疾患医療センターの指定を受け、ソーシャルワーカー、看護師、看護学科の教員とも連携して、多職種チームでの診療を行っています。
■コンサルテーション・リエゾン
当院に身体疾患の治療で入院された患者さんは、病気による症状、手術や投薬などの治療、入院による環境の変化など、様々なストレスにさらされることになります。これらのストレスにより発症した、せん妄(主に夜間に生じる一時的な混乱状態)・うつ状態・不眠症などの精神的問題を、主治医の先生や病棟スタッフとの連携により解決するためのサポートを行っております。
当院に身体疾患の治療で入院された患者さんは、病気による症状、手術や投薬などの治療、入院による環境の変化など、様々なストレスにさらされることになります。これらのストレスにより発症した、せん妄(主に夜間に生じる一時的な混乱状態)・うつ状態・不眠症などの精神的問題を、主治医の先生や病棟スタッフとの連携により解決するためのサポートを行っております。
特色・主な取組
■当科の特色
専門外来として、児童・青年期外来、老年期外来、強迫症(強迫性障害・OCD)外来、身体症状症の認知・行動療法外来を設け、専門医による診断・各種治療を行っています。
身体科入院中の患者さんに対してはコンサルテーション・リエゾンを行いサポートしております。
専門外来として、児童・青年期外来、老年期外来、強迫症(強迫性障害・OCD)外来、身体症状症の認知・行動療法外来を設け、専門医による診断・各種治療を行っています。
身体科入院中の患者さんに対してはコンサルテーション・リエゾンを行いサポートしております。
■病診・病病連携
精査による診断などに当科を利用していただき、検査結果を紹介元の病院に送るなどの病診連携や入院加療が必要な場合は、精神科単科病院と連携しながら治療を行っております。
精査による診断などに当科を利用していただき、検査結果を紹介元の病院に送るなどの病診連携や入院加療が必要な場合は、精神科単科病院と連携しながら治療を行っております。
スタッフ紹介
職 名 | 氏 名 | 専門分野、学会認定等 |
---|---|---|
部 長 | 成本 迅 | 老年精神医学。日本精神神経学会・日本老年精神医学会専門医・指導医 |
副部長 | 富永 敏行 | 心身医学、認知行動療法。精神保健指定医、公認心理師、日本精神神経学会専門医・指導医、 日本総合病院精神医学会一般病院連携精神医学 専門医・指導医、日本心身医学会心身医療「精神科」専門医 |
医 員 | 中前 貴 | 強迫症(強迫性障害・OCD)。日本精神神経学会専門医・指導医 |
医 員 | 松岡 照之 | 老年精神医学。精神保健指定医、日本精神神経学会・日本老年精神医学会専門医・指導医 |
医 員 | 飯田 直子 |
児童青年期精神医学。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医、日本児童青年精神医学会認定医 |
医 員 | 阿部 能成 | 強迫症(強迫性障害・OCD)、ニューロイメージング。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医 |
医 員 | 渡辺 杏里 | 強迫症(強迫性障害・OCD)、臨床精神医学。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医 |
医 員 | 桑原 明子 | 児童青年期精神医学。精神保健指定医 |
医 員 | 加藤 佑佳 | 認知症、神経心理アセスメント。公認心理師、臨床心理士 |
客員教員 | 西村 伊三男 | 認知行動療法。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医、 日本臨床精神神経薬理学会専門医 |
客員教員 | 西村 幸秀 |
老年精神医学、産業精神保健。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、 認知症サポート医、日本医師会認定産業医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター |
併任教員 | 吉井 崇喜 |
ストレス神経科学、リハビリテーション医学。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医
|
併任教員 | 柴田 敬祐 |
老年精神医学。日本精神神経学会・日本老年精神医学会専門医・指導医
|
併任教員 | 中村 佳永子 | 老年精神医学。精神保健指定医、日本精神神経学会・日本老年精神医学会 専門医・指導医 |
併任教員 | 水原 祐起 | 児童青年期精神医学、摂食障害。日本精神神経学会専門医・指導医 |
併任教員 | 小野 淳子 | 児童青年期精神医学。精神保健指定医、日本精神神経学会認定精神科専門医・指導医 |
併任教員 | 松本 佳大 | 強迫症(強迫性障害・OCD)。精神保健指定医、日本精神神経学会認定精神科専門医・指導医 |
併任教員 | 林田 圭祐 | 児童青年期精神医学 |
研究へのご協力のお願い(オプトアウト)
当科では下記の通り、京都府立医科大学医学倫理審査委員会の承認を受けた研究を行っております。
これらの研究への協力を希望されない場合、もしくは内容にご不明な点がある場合は、各研究の担当者へお知らせ下さい。
研究課題名 | |
---|---|
No. 001 | 電気けいれん療法後のアジテーション症状についての臨床疫学的研究 |
No. 002 | 高齢者の詐欺被害傾向を測る詐欺脆弱性尺度の妥当性評価に関する研究 |
No. 003 | 電気けいれん療法がもたらす認知的柔軟性の客観的変化 |
No. 006 | 食行動異常と認知症発症のリスクに関する研究 |
No. 007 | 電気けいれん療法後の体温変化とうつ症状の改善との相関についての臨床研究 |