診療部・中央部門等のご紹介
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医療安全推進部

医療安全管理指針

 京都府立医科大学附属病院(以下「附属病院」という。)は、設立当初から今日まで府民の生命と健康を守る中核的施設、そして平成8年4月からは「特定機能病院」として、安全で質の高い医療を提供することで府民の信頼を得られるように努めてきました。一方、重大な医療事故が万が一にも発生した場合には、その信頼はたちどころに損なわれることとなります。そのため、我々医療従事者には医療の安全を確保するための不断の努力が常に求められます。
「世界トップレベルの医療を地域へ」という本院の理念のもと、以下の考え方を柱として、安心・安全で質の高い医療を提供していきます。
 
1.患者が安心して医療を受けられる環境を整備し、安全な医療を提供する
2.「人は誰でも間違える」という医療安全対策上の原則に立ち、過ちを誘発しない、その過ちが重大な被害に発展しないための体制を整備する
3.医療事故発生時には、医療従事者が迅速な報告を医療安全推進部に行い、その報告を通じて対応ができる体制を整備する
4.インシデント及び医療事故の調査分析、再発防止のための対策を行い、それらの情報共有を病院全体で行う
5. 職員の医療安全に対する知識と技術の向上のために院内研修を行い、院内全体の医療安全の体制と考え方の成熟を図る
 

スタッフ紹介

部長…中村 猛(医療安全推進部病院教授)            安全推進責任者…柴田 かおり(薬剤部)
副部長…河野 正孝(膠原病・リウマチ・アレルギー科講師)    部員…小山 光(薬剤部副薬剤部長)
副部長…小川 覚(疼痛・緩和ケア科講師)            部員…小倉 敬士(臨床工学技術課)
副部長…山口 健司(病院管理課長)               部員…小林 美彩(放射線技術課)
副部長…中山 徳子(看護部副看護部長)             部員…徳重 典生(病院管理課)
副部長…草木 等之(薬剤部副薬剤部長)             部員…西井 勇貴(病院管理課)
安全推進責任者…内山 裕美(看護部看護師長)          部員…岡島 洋子(病院管理課)
安全推進責任者…木村 美樹(看護部副看護師長)         部員…相波 和枝(病院管理課)

主な業務内容

 医療安全は病院長、医療安全管理責任者(副院長)のガバナンスのもと、病院の全職員が積極的に取り組んで行くべき課題です。医療安全で患者さんは治りませんが医療安全がなければ患者さんを治すことはできません。医療安全推進部は当院の「医療に係る安全管理に関する業務」を行っています。現在専従4名の職員を含め多職種で構成されています。医療安全推進部とともに各診療科、各部門、各病棟等の安全管理責任者である「セーフティーマネージャー」が当院の医療の安全を担っています。

 

◆安全管理体制の構築

 医療安全指針の作成、医療安全に関する各種委員会の運営調整、対外的業務(特定機能病院のピアレビュー(相互に訪問して医療安全体制を学習する)、法人監査委員会、厚生局・自治体の医療監視、病院機能評価等への対応)等を行っています。また院内共通として対応したほうが望ましいと考えられる医療行為や緊急時対応について標準的な手順を定めたマニュアル等を整備しています。特定機能病院として高度で挑戦的な医療を、安全を担保しながら各診療科に積極的に行って頂けるように必要な支援を行います。

◆教育・研修の実施

 医療安全の基本的な事項や、認定制度等については毎年研修を行うとともに、その時々のトピックス的なテーマに沿って院内外の専門職の方に講師を依頼し研修を行っています。また病院全体のMortality & Morbidityカンファレンスについても定期的に実施しています。

◆医療事故を防止するための情報収集、分析、対策立案

 院内で発生する事象の把握のためには「インシデントレポート」が最も重要です。また、特定の部署からは、あらかじめ規定された事象が発生した際に報告を行う「オカレンスレポート制度」を設けています。全ての報告は再発防止のためにあり、責任追及のためではありません。医療安全推進部はこれらの情報に基づいて、さらに情報を収集・分析し、必要時は対策を立案・周知・評価を行っています。

◆医療事故への対応

 不幸にして不可避的に患者さんに一定以上の影響を及ぼすような事態が発生した場合、まずは医療として最大限の対応と丁寧な説明が求められます。医療安全推進部は診療科・部門と一緒に最も適切な対応を考え、再発防止とより良い医療が行えるように取り組んでいます。

◆安全文化の醸成

 医療安全が高度な医療を提供するための重要なインフラであるという意識を全職員が持ち、立場に関係なく気づいたことは積極的にコミュニケーションが取れることが安全な医療の提供のために最も重要です。院内がそのような環境となるように医療安全推進部は日々努力しています。

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