脳神経内科
脳神経内科の紹介
当科では認知症(物忘れ)、脳血管障害(脳卒中)、てんかん、頭痛などの比較的頻度の高い疾患から神経変性疾患(パーキンソン病など)、免疫性神経疾患(多発性硬化症、重症筋無力症など)、遺伝性神経疾患などの稀な疾患まで幅広い疾患を対象としています。熟練した脳神経内科医が丁寧に診察を行い、高度な医療機器を用いて正確な診断を行うとともに、各分野とも、最新の研究成果を踏まえて治療を行います。
診療内容
■認知症
物忘れを主症状として受診された場合、専門の心理士が簡易認知症スクリーニング検査を行い、必要に応じて頭部MRI、脳血流検査(IMP-SPECT)、を含めて総合的に評価し、認知症の病型に応じて適切な薬物療法を行うとともに新規薬剤の治験にも対応しています。診療に当たっては、その人の歴史、生活の背景まで 含めてみる全人的医療を心がけています。また、介護者のケアも忘れないようにしています。
物忘れを主症状として受診された場合、専門の心理士が簡易認知症スクリーニング検査を行い、必要に応じて頭部MRI、脳血流検査(IMP-SPECT)、を含めて総合的に評価し、認知症の病型に応じて適切な薬物療法を行うとともに新規薬剤の治験にも対応しています。診療に当たっては、その人の歴史、生活の背景まで 含めてみる全人的医療を心がけています。また、介護者のケアも忘れないようにしています。
■脳血管障害
診断面では、頭頸部MRI、MRA、頸動脈超音波検査(color duplex sonography、transcranial doppler)、脳血管撮影、脳血流検査などで血流病態を評価しています。急性期の患者さんも可能な限り受け入れ発症急性期からMRI(拡散強調画像、 灌流画像)による正確な診断を心がけています。超急性期の適応症例にはtPA静注療法を行っています。急性期を脱した例では、危険因子の管理を含めて再発予防に 取り組み、早期より積極的なリハビリテーションを行っています。
診断面では、頭頸部MRI、MRA、頸動脈超音波検査(color duplex sonography、transcranial doppler)、脳血管撮影、脳血流検査などで血流病態を評価しています。急性期の患者さんも可能な限り受け入れ発症急性期からMRI(拡散強調画像、 灌流画像)による正確な診断を心がけています。超急性期の適応症例にはtPA静注療法を行っています。急性期を脱した例では、危険因子の管理を含めて再発予防に 取り組み、早期より積極的なリハビリテーションを行っています。
■頭痛・てんかん
それぞれ専門医が担当して診断を行い、各人に応じた適切な診察を行っています。
それぞれ専門医が担当して診断を行い、各人に応じた適切な診察を行っています。
■神経筋疾患(末梢神経障害・筋疾患など)
神経伝導検査や針筋電図などで電気生理学的評価を行い、また末梢神経生検や筋生検を行い、組織診断を行っています。
神経伝導検査や針筋電図などで電気生理学的評価を行い、また末梢神経生検や筋生検を行い、組織診断を行っています。
■遺伝性神経変性疾患
脊髄小脳変性症・CADASIL・アレキサンダー病など遺伝性神経疾患の遺伝子診断を行っています。
脊髄小脳変性症・CADASIL・アレキサンダー病など遺伝性神経疾患の遺伝子診断を行っています。
■免疫性神経疾患
ギランバレー症候群や慢性炎症性脱髄性神経炎、重症筋無力症などの免疫性神経疾患に対して、免疫グロブリン療法や血液浄化療法を行い治療効果をあげています。また多発性硬化症については専門外来を設けて、再発予防に当たって、最新の治療を反映するようにしています。
ギランバレー症候群や慢性炎症性脱髄性神経炎、重症筋無力症などの免疫性神経疾患に対して、免疫グロブリン療法や血液浄化療法を行い治療効果をあげています。また多発性硬化症については専門外来を設けて、再発予防に当たって、最新の治療を反映するようにしています。
■ボツリヌス治療
眼瞼痙攣・片側顔面けいれんなどの患者さんに対して、神経筋接合部をブロックするボツリヌス・トキシンを眼輪筋に注射し、症状を軽減することができます。定期的に注射することにより、患者さんのQOLを高めることができます。
眼瞼痙攣・片側顔面けいれんなどの患者さんに対して、神経筋接合部をブロックするボツリヌス・トキシンを眼輪筋に注射し、症状を軽減することができます。定期的に注射することにより、患者さんのQOLを高めることができます。
特色・主な取組
■当科の取組
認知症患者さんのご家族を中心にした懇談会(認知症家族の会)を開催しています。また、脳卒中・頭痛・てんかん・神経免疫疾患・高次脳機能障害・ボツリヌス治療については、それぞれ専門外来を設けて対応しています。
認知症患者さんのご家族を中心にした懇談会(認知症家族の会)を開催しています。また、脳卒中・頭痛・てんかん・神経免疫疾患・高次脳機能障害・ボツリヌス治療については、それぞれ専門外来を設けて対応しています。
■病診・病病連携
専門施設として治療方針の決定に当科を利用して頂き、紹介患者さんについては紹介医のもとで日常管理を委ね、病診・病病連携を積極的に進めております。
専門施設として治療方針の決定に当科を利用して頂き、紹介患者さんについては紹介医のもとで日常管理を委ね、病診・病病連携を積極的に進めております。
スタッフ紹介
職 名 | 氏 名 | 専門分野、学会認定等 |
---|---|---|
部 長 | 笠井 高士 |
神経学会専門医 脳卒中学会専門医、総合内科専門医、認知症専門医
|
科 長 | 尾原 知行 | 神経学会専門医 脳卒中学会専門医、総合内科専門医 |
医 員 | 近藤 正樹 | 神経学会専門医、認知症専門医、リハビリテーション科専門医、内科学会認定医 |
医 員 | 丹羽 文俊 | 神経学会専門医、総合内科専門医 |
医 員 | 能登 祐一 | 神経学会専門医、臨床神経生理学会専門医(脳波分野・神経伝導/筋電図分野) 総合内科専門医 |
医 員 | 田中 章浩 | 神経学会専門医、てんかん学会専門医、臨床神経生理学会専門医(脳波分野) VNS(迷走神経刺激療法)資格認定医、内科学会認定医 |
医 員 | 小泉 英貴 | 神経学会専門医、総合内科専門医 |
医 員 | 石井 亮太郎 | 神経学会専門医、頭痛学会専門医、内科学会認定医 |
医 員 | 田中 瑛次郎 | 神経学会専門医、脳卒中学会専門医、総合内科専門医 |
医 員 | 森井 芙貴子 | 神経学会専門医、総合内科専門医 |
医 員 | 小島 雄太 | 神経内科専門医、総合内科専門医 |
医 員 | 大矢 佳奈子 | 神経内科専門医、てんかん学会専門医、臨床神経生理学会専門医(脳波分野)、内科学会認定医 |
医 員 | 北大路 隆正 | 神経内科専門医、内科学会認定医 |
医 員 | 深沢 良輔 |
神経内科専門医、頭痛学会専門医、臨床神経生理学会専門医(神経伝導/筋電図分野)、内科学会認定医
|
医 員 | 福永 大幹 | 神経学会専門医、脳卒中学会専門医、内科学会認定医 |
医 員 | 村田 翔平 | 総合内科専門医 |
医 員 | 小林 史弥 | |
医 員 | 苗代 悠暉 | |
医 員 | 吉田 舞花 | |
医 員 | 岡 優介 | |
医 員 | 藤岡 弘樹 |
研究へのご協力のお願い(オプトアウト)
当科では下記の通り、京都府立医科大学医学倫理審査委員会の承認を受けた研究を行っております。
これらの研究への協力を希望されない場合、もしくは内容にご不明な点がある場合は、各研究の担当者へお知らせ下さい。
研究課題名 | |
---|---|
No. 001 | 超高感度デジタルELISAを用いた精神疾患バイオマーカーの開発研究 |
No. 002 | 認知症性疾患の分子病態解析ならびに治療法、予防法に関する研究 |
No. 003 | 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に脳卒中を発症した患者の臨床的特徴を明らかにする研究 |
No. 004 | 妊娠とてんかんに関する研究 |
No. 005 | 筋萎縮性側索硬化症の診断基準の有用性を検討するための多施設共同研究 |
No. 006 | 心不全患者における認知機能評価法の開発 |
No. 007 | 悪性腫瘍関連脳梗塞のバイオマーカー、治療に関する後ろ向き観察研究 |
No. 008 | 神経・筋超音波検査を用いた神経筋疾患の診断技術の確立に関する研究 |
No. 009 | 高齢者とてんかんに関する研究 |
No. 010 | PADNIを含む高齢者神経疾患の大規模画像研究の基盤となるデータベース構築及びデータの活用法の開発研究 |
No. 011 | 筋萎縮性側索硬化症の発症・進行・予後に関与する因子の探索 JaCALS (Japanese Consortium for Amyotrophic Lateral Sclerosis research) |
No. 012 | JaCALSに登録された研究試料を用いたiPS細胞の樹立と解析に関する研究 |