Department of Pharmacy
University Hospital Kyoto Prefectural University of Medicine

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チーム医療 Ⅱ

チーム医療 Ⅱ

医療安全推進部

院内で発生する医療事故の約4割に医薬品が関与しているとされています。医療安全推進部の専従薬剤師は、院内の医薬品に関連したインシデントやアクシデント、他病院の医療事故から情報収集を行い、再発防止策を検討しています。また、医薬品適正使用を推進するため、院内スタッフへの情報提供や研修にも取り組んでいます。
医療安全推進部は医師、看護師、薬剤師、事務職員など多職種が在籍しており、職種間で連携をとりながら、安全な医療を提供できるよう活動しています。

がん薬物療法部 ~永守記念最先端がん治療研究センター~

がん薬物療法センターでは、センター内に併設した注射剤調製室において、抗がん剤を含めた全ての注射薬を無菌的に調製しています。また、各診療科から提出されたレジメン(薬の種類や投与量、投与方法などを時系列で示した治療計画書)について、薬剤の投与量・投与速度・投与順・配合変化・安定性などを検討して外来化学療法に適したレジメンの作成と登録を行っています。患者様毎の薬歴を作成しレジメンと照合しながら薬剤の投与量・投与間隔をチェックすることにより、患者様が安全で有効な外来化学療法を受けていただけるように務めています。
また、服薬指導を行い安心で安全な治療が受けられるよう支援をしています。さらに、抗がん剤注射薬のお薬手帳用シールの配付を行い、内服薬を受け取られる保険調剤薬局でお薬の飲み合わせや副作用のチェックが行えるように務めています。

入退院センター

入退院センターでは、入院後の治療をより安全で適切に行えるように、薬剤師が入院される患者様の常用薬(現在使用されているお薬)を確認し、医師に情報提供しています。
お薬の中には、手術や検査前に中止すべきものがあります。また、他の医療機関でお薬を処方されている場合は、同じ効果を持つ当院の採用薬に変更する必要もあります。
お薬手帳やお薬の説明書も大切な情報源となりますので、入院の際には必ずお持ち下さいますようお願いいたします。

臨床治験センター

臨床研究とは、医薬品や医療機器の効果や安全性を評価するために行われる臨床試験です。薬剤師は、主に臨床研究コーディネーター(CRC)や試験薬管理を担当し、試験依頼者(製薬会社など)との情報交換、被験者(患者様)との面談、試験薬の管理、服薬指導、有効性および安全性のモニタリング、症例報告に関わる医師へのサポート、治験審査委員会の資料の収集と作成・委員会議事の事前検討等を行っています。

災害医療チーム

薬剤部では、本院医療救護班の一員として、阪神・淡路大震災では避難所での医薬品の仕分けや調剤、服薬指導などを行いました。また、東日本大震災では、自動車で救護所や避難所を巡回し、薬歴の確認・復旧、副作用歴・アレルギー体質の聞き取り、調剤、服薬指導などを行いました。熊本地震では、本震翌日よりDMAT隊の一員として現地入りをしました。また救護班として、現地救護所の支援を行いました。部内にはDMAT隊員が四名おり、院内の災害対策にも積極的に参加しております。大災害への備えは、薬剤師の重要課題の1つとして位置づけています。