診療科・中央部門 のご紹介
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臨床検査部

部門の紹介

様々な訴えや症状をもった患者さんが来院されると、各診療科の医師は、正確な診断と適切な治療を実施するために、また治療効果や副作用のチェックをするために、いろいろな検査を実施します。血液を用いて実施する血液・生化学検査、尿や便の検査、どんな種類の感染症にかかっているかを調べる感染症検査、心電図や脳波などの生理検査など、臨床検査といっても多種多様です。我々は患者さんの目に触れないところで、患者さんの病気が早く良くなりますようにと心で祈りながら、日夜24時間体制で、365日休むことなく、検査を実施しています。病院の内科や外科等の診療科は、皆さんの目にとまる葉っぱや花だとすると、臨床検査部は、皆さんの目には見えない、いわば花や木の根のような存在です。葉っぱや花が生き生きするように、根っこの我々は日々頑張っています。

主な業務内容

■緊急検査室
救急室に来院された患者さんや入院中の患者さんの急変などに対応できる365日・24時間検査体制を組んでいます。
■検体検査室
採血した血液を使って、次のようなさまざまな検査をします。肝臓、腎臓、心臓など内臓機能の生化学的検査、糖尿病、脂質代謝異常などの生活習慣病に関する検査、腫瘍マーカーや肝炎ウイルスに関する検査、血液型の検査、貧血症の診断や出血傾向と凝固異常の原因などを調べる血液学的検査などを実施します。またフローサイトメトリーにより白血病の病型分類をはじめ、種々の造血器悪性腫瘍(悪性リンパ腫や多発性骨髄腫等)の検査も実施しています。
検査結果を迅速に報告し、外来における当日診療前検査に対応しています。
■感染症・一般検査室
顕微鏡検査や培養検査、遺伝子検査、免疫学的検査により細菌、ウイルス、原虫などの感染症の原因となる病原体を見つけます。また、尿や便、脳脊髄液、胸水や腹水、関節液などの穿刺液の検査や、腎機能や消化機能の検査を実施しています。365日細菌検査ができるようにしています。
■生理検査室
臨床検査部の中では患者さんと接する機会の多い検査室です。心電図、脳波、肺機能、心臓や血管の超音波検査などの生理機能に関する検査を実施しています。
■検査相談室
外来患者さんを対象に、経験を積んだ臨床検査技師が、検査の目的、基準値、検査結果の見方、検査結果に影響を及ぼす状態(運動や食事など)など臨床検査に関するあらゆることについて、丁寧かつわかりやすく説明をしています。

特色・主な取組

■緊急検査
夜間や休日などにおいても、平時とほぼ同じ検査ができるようにしています。
■検体検査室
当院は、日本臨床検査技師会における精度管理基幹施設となっており、精度の高い検査を実施しています。
  • 血液検査
    器械では判断できない、血液中に存在する白血球などの細胞は、経験豊富な専門の検査技師が判定します。また、血液が正常に固まらない、あるいは血管の中で固まってしまうような病気の原因を専門的な立場から検査をします。
  • 生化学検査
    血液中の酵素、脂質、電解質や血糖などのさまざまな項目を測定し、体の中で起こっていることを迅速かつ適確に検査し報告しています。さらに、B型肝炎やC型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などのウイルス感染症の検査も実施しています。
  • 外来糖尿病教室
    糖尿病食を食べながらの患者さん向けの勉強会を、糖尿病・代謝内科と協働して開催しています。
  • 栄養サポートチーム(NST)
    入院患者さんに最良の栄養療法を提供し、栄養状態の改善・治療効果の向上・合併症の予防・在来日数の短縮などを目的とした医療チームです。医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師などで構成され、その一役を担っています。

 

検体検査室使用機器一覧
概要名 品番(会社名) 台数
検体検査システム HARTLEY(HONEST)  
フローサイトメータ Naviosハイエンドクリニカルフローサイトメーター(ベックマン・コールター) 1台
多項目自動血球分析装置 XN-3000(シスメックス) 2台
自動血球計数装置 Mythic22(A&T) 1台
全自動臨床検査システム STACIA(三菱化学メディエンス) 2台
全自動血液凝固分析装置 ACL TOP300 CTS(アイ・エル・ジャパン) 1台
赤血球沈降速度測定装置 Quick eye-8(SEFA MEDIX INC.) 3台
血小板凝集能測定装置 PA-200C(興和) 1台
生化学検体分注・搬送装置 IDS-3000(ids) 1台
生化学自動分析装置 TBA-16000(東芝メディカルシステムズ) 1台
生化学自動分析装置 Labospect008(日立ハイテクフィールディング) 1台
生化学自動免疫測定装置 ARCHITECT i2000 SR(アボット) 2台
血糖測定装置 ADAMS Glu GA-1171(アークレイ) 1台
HbA1c測定装置 ADAMS A1c HA-8180(アークレイ) 2台
電気泳動装置 CTE1000(常光) 1台
血液型分析装置 AUTOVUE Innova(オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス) 1台
分光光度計 7011形日立臨床検査用分光光度計(日立サイエンスシステムズ) 1台
Un-Bil測定装置 Ubanalyzer UA-1(Arrows) 1台

 

■感染症検査室
感染症検査室では、感染症の原因となる微生物を検索同定し、どのような治療薬が有効かを検査しています。
  • 細菌検査
    塗抹検査:感染症を起こしている身体の様々な部位から採取した膿や喀痰などの検査材料から塗抹標本を作成し、顕微鏡で観察し細菌の有無と炎症の状態を把握します。
    培養同定検査:細菌の性状を確認し種類を決定します。
    薬剤感受性検査:検出された菌に対し、有効な薬を調べるため行います。適切な治療薬選択の判断材料になります。
  • 抗酸菌検査
    結核は過去の病気ではなく、日本で最も死亡者の多い感染症です。したがって、結核菌などの抗酸菌の検査は重要で、塗抹検査、培養検査、感受性検査、遺伝子的検査を実施します。これらの菌は発育が遅いため結果報告に数週間~2ヶ月ほどの日数がかかりますが、遺伝子検査により数時間で結核菌を検出できます。
  • プロカルシトニン測定
    感染の指標となる生体マーカーです。少量の血液から迅速に測定することができ、抗菌薬による治療開始と終了の目安になります。
  • エンドトキシン、β-Dグルカン測定
    血中に存在する菌の持つ毒素などを測定し、血流感染の有無を測定します。
  • 透析装置洗浄管理
    透析液のエンドトキシン活性と生菌数をチェックし、透析の安全性の確認を行っています。
  • 抗菌薬適正使用推進チーム
    治療目的に合った適切な薬剤が選択されているかをチェックし、耐性菌発生の抑制、適切な治療法の選択による患者予後の改善などを目指します。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師などで構成されています。

 

感染症検査室使用機器一覧
概要名 品番(会社名) 台数
感染症検査システム ICONS21(ケーディーアイコンズ)  
自動液体培養装置 Bact/ALERT 3D(ビオメリュー) 2台
自動細菌同定システム VITEK(ビオメリュー) 1台
薬剤感受性システム 栄研ドライプレート/IA20 MIC mkⅡ(栄研) 1台
抗酸菌自動液体培養装置 BACTEC MGIT 960(ベクトンディッキンソン) 1台
PCR検査用核酸増幅検出装置 コバスTaqMan 48(ロシュ) 1台
安全キャビネット Biological Safety Cabinet SCV(日立アプライアンス) 4台

 

■一般検査室
一般検査室では、尿、便、体腔液、などの検体を広く扱い、迅速に結果を出します。
採尿トイレの提出窓が尿検査室とつながっており提出された尿はすぐに検査が開始されます。
  • 尿検査
    尿性状定性検査:尿の色調や混濁、尿中の糖や蛋白質の有無やおよその濃度を調べます。この検査は迅速かつ簡易に行えるため、様々な病気のふるい分けをすることができます。
    尿中生化学定量検査:尿中に排泄された蛋白質や糖、クレアチニン、電解質などの生化学物質を詳細に測定します。これらの値は血液の流れや腎臓の機能を反映するため病気の診断や治療効果の判定に役立ちます。
    尿中有形成分検査:尿中の有形成分を顕微鏡で調べる検査です。腎臓・泌尿器系疾患では赤血球や細胞が尿中に出現することが有り、熟練した経験豊富な専門の検査技師がこれらの形態を観察し報告します。
  • 便検査
    便潜血検査:糞便中のヘモグロビンを測定し消化管からの出血を調べます。消化器系の癌やポリープの早期発見につなげることができます。
    便中寄生虫検査:糞便を顕微鏡で観察し、寄生虫卵や虫体を調べます。

 

一般検査室使用機器一覧
概要名 品番(会社名) 台数
尿分注搬送システム UA-ROBO 1000(テクノメディカ) 1台
全自動尿定性分析装置 US-3100R(栄研) 2台
全自動尿中有形成分分析装置 UF-1000i(シスメックス) 1台
自動分析装置 HITACHI717(日立ハイテクフィールディングス) 1台
便潜血分析装置 OC-SENSOR μ(栄研) 1台

 

■生理検査室
  • 心電図検査
    心電図検査では脈拍が正常であるか、また不整脈があるかどうかなどを調べます。また心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の有無を調べることもできます。
  • 負荷心電図検査
    心臓に負荷を与えながら心電図をとり、その変化をみることで心臓の状態を把握し、どこまで運動が可能なのかを判断します。
    患者さんの状態や目的で負荷の与え方が違います。踏み台の上り下りやベルトコンベア上を歩行することにより心臓に負荷を与えますが、歩行の困難な場合などは自転車のペダルを踏むことで負荷を与えるときもあります。
  • ホルター心電図検査
    携帯型の心電図記録器を装着し普段通りの生活をしながら、24時間心電図を記録するものです。主に不整脈や狭心症の状態を調べるために行われます。
  • 24時間血圧測定検査
    携帯型血圧計を用い、30分~60分毎に24時間血圧を記録し、日常生活の中での血圧変動を記録し、高血圧の治療薬の選択あるいは効果判定をします。
  • 動脈硬化度検査(脈波測定)
    両手、両足の血圧を測定して動脈の詰まりや硬さをみます。
  • 肺機能検査
    呼吸器疾患の診断や重症度の判定、経過観察、治療効果の判定をします。手術前では全身麻酔における肺機能の評価のため行います。
  • 脳波検査
    脳内で発生する電気活動を頭皮上の電極で記録する方法のことです。心臓と同じように脳も電気信号を発しており、その微弱な電流を計測します。頭と耳朶に電極を貼りますが痛みは感じません。ベッドに横になって閉眼し検査します。開閉眼や深呼吸、光刺激(目の前でライトがピカピカ光ります)を受けた時、睡眠時や覚醒時の脳波など記録します。検査は1時間ほどで終了します。
  • 超音波検査
    超音波検査は、生理検査室とは別の場所(超音波検査室)で実施します。体内の臓器を超音波診断装置で検査します。
    心エコー検査:心房や心室の大きさ、壁の厚さや動きなどから、心肥大、心拡大、心筋梗塞など、また弁の形や動き、弁を通過する血流から心臓弁膜症等を判定します。
    頚動脈エコー検査:頚動脈の形態や血液の流れを調べます。動脈硬化の指標の一つになります。
    下肢動静脈エコー検査:静脈の血液の流れや、血液の塊(血栓)の有無、血管の詰まり具合を調べます。
    腹部エコー検査:肝臓・胆嚢・腎臓・脾臓・膵臓・膀胱・消化管などの臓器の形態異常や、内部に病変がないかを検査します。
    経食道心エコー検査:胃カメラと同じように口から細い管(超音波探触子)を入れて食道から心臓を観察する検査です。体表面からの超音波検査が不鮮明な場合、食道から(心臓に一番近い部位)検査します。心臓の弁の状態や心臓内の血液の塊(血栓)の有無などをより詳しく調べることができます。
    負荷心エコー検査:薬剤や運動により心臓に負担をかけ、動きや血行動態の変化を調べます。

 

生理機能検査室使用機器一覧
概要名 品番(会社名) 台数
心電計 FCP-7541・8800(フクダ電子) 6台
トレッドミル負荷心電図装置 ストレステストシステムML-6500(フクダ電子) 1台
エルゴメータ BK-ERG-121(三菱電機) 1台
エルゴメータ(リカンベント) BK-ERG-003A(三菱電機) 1台
ホルター解析装置システム SCM-6000・800(フクダ電子) 2台
ホルター心電図記録器 FM-120・150・180・960(フクダ電子) 12台
血圧ホルター FB-270(フクダ電子) 2台
血圧脈波検査装置 VaSera-1000・1500・3000TN(フクダ電子) 3台
form PWV/ABI(オムロンコーリン) 1台
肺機能検査装置 FUDAC-77 1台
呼気ガス分析装置 エアロモニターAE-300S(ミナト医科学) 1台
脳波計(据え置き型) Neurofax EEG-(日本光電) 3台
脳波計(ポータブル) Neurofax EEG-1714(日本光電) 1台
デジタル心音計 MES-1000(フクダ電子) 1台
尿素呼気試験試験(赤外分光分析装置) POC one(大塚製薬) 1台
基礎代謝(呼気ガス分析装置) FIT-2000(COSMED) 1台
体成分分析装置 InBody770(InBody) 1台
携帯用睡眠時無呼吸検査装置 パルスリープLS-120S(フクダ電子) 2台
心血管超音波診断装置 IE33,IU,EPIQ7G(フィリップス) 3台
Vivid7,Vivid E9(GE) 2台
 
■検査相談室
京都府立医大附属病院臨床検査部では検査相談室を開設しております。
検査項目と基準値について詳しく知りたい方、検査項目に質問のある方はお訪ねください。
対象:本院外来通院中の患者さん本人
開設時間:平日 午前10時~12時、午後2時~4時
(現在は隔日運用しています)

スタッフ紹介

職 名 氏 名 専門分野、学会認定等
部 長  藤田 直久       日本臨床検査医学会専門医・指導医、日本内科学会認定医・指導医、日本血液学会専門医、 ICD:インフェクションコントロールドクター
副部長 稲葉 亨 日本臨床検査医学会専門医・指導医、日本内科学会認定医・指導医、日本血液学会専門医・指導医、日本サイトメトリー学会認定技術者、日本輸血細胞治療学会認定医
医 員 山野 哲弘 日本内科学会認定医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本超音波医学会認定超音波専門医・指導医、日本周術期経食道心エコー(JB-POT)認定医
医 員 中西 雅樹 日本内科学会認定医・指導医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医、ICD(インフェクションコントロールドクター)、 タイ国 マヒドン大学熱帯医学大学院(diploma in tropical medicine & hygiene)、日本渡航医学会認定医療職
医 員 藤友 結実子 日本内科学会認定医・指導医、日本呼吸器学会専門医、ICD(インフェクションコントロールドクター)、日本エイズ学会認定医
医 員 児玉 真衣 日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医、ICD(インフェクションコントロールドクター)
技師長 小森 敏明 臨床検査技師、認定臨床微生物検査技師、二級臨床病理技術士(微生物学、病理学)、医学博士、ICD:インフェクションコントロールドクター、健康食品管理士、感染制御認定臨床微生物検査技師、遺伝子分析科学認定士、救急検査認定技師、認定管理検査技師
副技師長 石澤 衛 臨床検査技師(生理検査室)、二級臨床病理技術士(血液学)
係 長 南部 昭 臨床検査技師(検体検査室)、一級臨床病理技術士(臨床化学)、 認定臨床化学者、二級臨床病理技術士(免疫血清学)、医学博士
専門幹 木村 武史 臨床検査技師(感染症・一般検査室)、認定臨床微生物検査技師、感染制御認定臨床微生物検査技師、遺伝子分析科学認定士
主任臨床検査技師 下間 雅夫 臨床検査技師(検体検査室)、二級臨床病理技術士(循環生理学)
区 分 業務内容
緊急検査 救急室に来院された患者さんや入院中の患者さんの急変などに対応できるように24時間検査ができるように体制を組んでいます。
生化学・免疫血清 肝臓、腎臓、心臓など内臓機能の生化学的検査、糖尿病、脂質代謝異常などの生活習慣病に関する検査、腫瘍マーカーや肝炎ウィルスに関する検査、血液型の検査などを行うとともに、緊急検査の24時間対応や外来における当日診療前検査を行っています。
血液・凝固 貧血症の診断、出血傾向と凝固異常の原因などを調べます。またフローサイトメトリーにより白血病の病型分類をはじめ、種々の造血器悪性腫瘍(悪性リンパ腫や多発性骨髄腫等)の検査を実施しています。
感染症・一般 顕微鏡検査や培養検査、遺伝子検査、免疫学的検査により細菌、ウイルス、原虫などの感染症の原因となる病原体を見つけます。また、尿や便、髄液、穿刺液なども検査し、腎機能や消化器の検査を実施しています。365日細菌検査ができるようにしています。
生理 臨床検査部の中では患者さんと接する機会の多い検査室で、心電図、脳波、肺機能、心臓や血管の超音波検査などの生理機能に関する検査を実施しています。
検査相談室 外来患者さんを対象に、臨床検査について(検査の目的、基準値、検査結果の見方、検査結果に影響を及ぼす状態(食事や運動など)、平易な言葉でわかりやすく説明をしています。

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